今回の投資に活かせる相場格言はプロ棋士升田幸三の言葉です。
「イチかバチかのやけっぱちみたいなことをやるのを、勝負師という人があるが、これは間違いです。そういうのは勝負師とはいわない、賭博師という。」
また、こうも言っています。
「博打(ばくち)と勝負の違いは、博打にはルールはないけど、勝負にはあるということでしょうね」
株も全く同じ、勝負の世界です。
株をするためには、投資スタンスというルールが必要です。
これが無いと博打になってしまいます。
将棋と株は似ていますが、大きな違いもあります。
先ず株のルールは自分で決めないといけない。
これが一番厄介なんです。
決めなくても株の売買はできますから、決めない人が多いんです。
当然成績は良くならない。
それと株には時間の制限がないんです。開始と終了がありません。
自分で開始と終了を決めないといけません。
つまり出口戦略をあらかじめ決めておかないと、終われなくなってしまうんです。
専門用語で言うところの「塩漬け株」っていうやつです。
勝率の考え方も違います。
株の世界では勝率よりもトータルで利益がでていることが大事なんです。
専門用語でプロフィットファクターって言います。
株はトータルで利益が出ていれば勝率が低くなってもて大丈夫です。
博打の勝率は50パーセントです。
ある意味50パーセントもあるんです。
つまり勝率50パーセントとは勝ったり負けたりが続くということ。
実は勝率50パーセントがくせ者で、勝ったり負けたりすることが面白いんで続くんですよ。
だから株でギャンブル的な売買をする人が多いんです。
要は株の売買が投資じゃなくて、趣味になってるんですよ。
ところが当の本人は利益を出したい。投資だと思ってやってるです。
個人投資家にはこういう方が多いです。
ということで、投資スタンスを必ず決めてください。
決めないとギャンブルになってしまいます。